2016年02月15日

書籍: 図解クラウド 仕事で使える基本の知識



クラウドまわりの情報を、ザッと紹介している一冊

開発者視点の情報は控えめで、
経営者・管理者・使用者視点での情報が多い。
クラウドを使ったシステムの導入・構築を提案した際に、
顧客から質問を受けそうな内容がまとまっている。

クラウドが生まれた背景から始まり、
クラウドの仕組み、クラウドのメリット/デメリット
クラウド事業者各社サービスの紹介、
クラウド関連業界の今後の見通しと続く。


■サマリ

・クラウドは電話に例えられる
 通話、時報、天気予報、災害用伝言 etc
 
・クラウドのメリット
 - 新規事業を始めやすい
   従量課金制のため、小資本でスタートできる。
   まずは小さく作ってみて、市場の反応を確かめられる。
   1度しか使わないソフトのために大金を出さずに済む。

 - 新規事業を中断しやすい
   資産を抱えていないため。

 - 付帯業務を省略できる
   通信量を見積もって設備購入 → 自由にスケールアップできるので不要
   クライアントへのインストール作業 → クラウド側で処理するので不要
   ライセンス管理 → クラウド事業者が実施
   セキュリティ確保 → クラウド事業者が実施
   サーバー管理 → クラウド事業者が実施
   バックアップ → クラウド側で対応可能
 
・クラウドのデメリット
 - システムの規模や扱うデータ量が大きいと、割高になる場合もある。
 - データを預けることによる、セキュリティ上のリスク、法的リスク
 - クラウドのダウンによる業務停止のリスク
 - 従量課金制のため、最終的な利用料金の予測が難しい

・クラウドまわりの技術的トピック
 分散処理を行うためのライブラリ(MapReduce, Pipes etc)
 分散処理を言語そのものでサポート(Scala, F# etc)
 分散処理、スケールに合わせた最適化がしやすいDB (NoSQL)

・各社のクラウドサービス詳細
 Google, Amazon, SalesForce, Microsoft, IBM, Oracle, NTTdata etc 
 
・ビジネスで利用する際の留意点
 新しくクラウドを使った事業を始める場合
 既存システムをクラウドに乗せ換える場合
 新規システムを顧客に提案する場合
 
 
■目次

第1章 クラウドとは何か
1-1 クラウドとは
1-2 クラウドで何ができるのか
1-3 なぜクラウドが必要なのか
1-4 データをどこに持つのか
1-5 クラウドの利用に必要なソフトウェア
1-6 クラウドを形成するプラットフォーム
1-7 クラウドの導入で何が変わるか
1-8 クラウドの歴史
1-9 クラウドが生まれた理由
1-10 クラウドの形態
1-11 クラウドのサービスモデル
1-12 ソフトウェアによるクラウド活用
1-13 大企業とクラウド
1-14 中小企業とクラウド
1-15 個人ユーザとクラウド

第2章 クラウドのしくみ
2-1 クラウドを支える技術
2-2 仮想化とは
2-3 仮想化の種類
2-4 分散処理とは
2-5 Webアプリケーションとは
2-6 SaaSとは
2-7 PaaSとは
2-8 IaaSとは
2-9 DaaSとは
2-10 VPNとは
2-11 サーバとは
2-12 クラウドに接続するデバイス
2-13 クラウドを生かすプログラミング言語
2-14 MapReduceとは
2-15 クラウドに適したデータベースシステム
2-16 NoSQLの種類
2-17 クラウドとWeb2.0
2-18 クラスタリングとは

第3章 クラウドの導入と利用
3-1 どのようなシステムでクラウドを導入するべきか
3-2 クラウドの導入前に考えるべきこと
3-3 クラウドに合わせたシステムの再構築
3-4 クラウドサービスを見極める
3-5 クラウドを利用するリスク
3-6 どの部分をクラウド化するのか
3-7 既存システムをクラウドに移行する
3-8 小規模な現場でのクラウド利用
3-9 システムの規模を拡大/縮小する
3-10 クラウドを利用するうえでのセキュリティ対策
3-11 クラウドを利用したバックアップ

第4章 さまざまなクラウドサービス
4-1 Googleのクラウドサービス(SaaS編)
4-2 Googleのクラウドサービス(PaaS編)
4-3 Amazon.comのクラウドサービス(IaaS編)
4-4 Amazon.comのクラウドサービス(PaaS編)
4-5 Salesforce.comのクラウドサービス(SaaS編)
4-6 Salesforce.comのクラウドサービス(PaaS編)
4-7 Microsoftのクラウドサービス(SaaS編)
4-8 Microsoftのクラウドサービス(PaaS編)
4-9 IBMのクラウドサービス
4-10 Oracleのクラウドサービス
4-11 ニフティのクラウドサービス
4-12 Rackspaceのクラウドサービス
4-13 富士通のクラウドサービス
4-14 NECのクラウドサービス
4-15 NTTデータのクラウドサービス
4-16 日立のクラウドサービス
4-17 IIJのクラウドサービス

第5章 クラウドの課題と今後
5-1 クラウド環境におけるセキュリティの課題
5-2 クラウド上のシステムを保護するセキュリティ対策製品
5-3 クラウド利用時の情報セキュリティ管理ガイドライン
5-4 SLA(サービス品質保証契約)について考える
5-5 クラウドと企業コンプライアンス
5-6 データの所在にかかわる法的リスク
5-7 クラウドの利用と内部統制
5-8 クラウド事業者の内部統制評価
5-9 クラウド利用時に発生するトラブル
5-10 サーバやネットワーク障害への対策
5-11 コスト見積りの難しさ
5-12 アプリケーション開発者にとっての課題
5-13 他のクラウドサービスへの乗り換え
5-14 クラウドの標準化
5-15 クラウドとグリーンIT
5-16 霞ヶ関クラウドとは
5-17 自治体クラウドとは
5-18 農業クラウドとは
5-19 教育クラウドとは
5-20 医療クラウドとは
タグ:開発
posted by Takashi Inoue at 01:30| Comment(0) | 書籍

2016年02月10日

書籍: システムインテグレーション再生の戦略



日本のSIerが、受託開発を脱してどこへ向かってゆくべきか。
その道標となり得る一冊。

豊富なデータと実例に支えられており、説得力が非常に高い。
現場の人々が、丁寧に議論を重ねて書いていることが感じられる。
経営者から営業・プログラマ・情シスの方まで参考になる内容のはずなので、
SI産業に携わる方々にぜひ読んで頂きたい。


■サマリ

・SIは成長産業ではない
 経済産業省によるデータを見ると、SI市場は右肩上がりになっている。
 しかしそれは、みずほ銀行やマイナンバーなどによる特需による効果。
 実質成長率は非常に低い。しかもこれは日本法人のみの統計である。

・世界のトレンドはクラウドサービス
 クラウドサービスの世界市場は年数10%の伸びを見せている。
 日本企業が特需案件をこなしているうちに、 
 外資系企業がその他の需要、今後の需要をクラウドで奪ってゆく。
 (特需対応による機会損失と技術停滞)

・ソフトウェア受託開発の闇
 工数積算で見積もるにも関わらず、
 成果保障(瑕疵担保責任)を負うという契約構造が不幸を呼んでいる。
 請負契約の場合、支払いを人質にして延々と作り直しを求められてしまう。
 すると、提供側は少しでも原価を抑えようという考えになり、
 品質保証もそこそこに、要件定義書通りに作ることに専念するようになる。
 顧客側も対抗して、何でも仕様に入れようとするようになる。
 そして互いの不信感が深まってゆく。

・SIは製品産業からサービス産業へ
 これまでのシステム開発は「業務効率化」を目的としていた。
 しかし現在は「競争優位性を生み出す仕組み」としてシステムが構築される。
 それによって、QCD(品質、コスト、納期)の優先順位も変化しており、
 クラウドサービスを利用する価値が上がってきている。
 しかしクラウドを使うと工数が減るため、人月積算では価格が落ちてしまう。
 また、少ない資本・工数・専門知識で構築出来るため、
 新規参入が容易になり、競争が激化してしまう。

・今後どうなってゆくか
 SI業界に現れた3つの大きなトレンドと、
 それを支える10のテクノロジーを紹介。
 
・ポストSIビジネスの戦略
 今後SI企業が取るべき3つの戦略と9つのシナリオを示し、
 それらを既に実現している先進的企業のインタビューを掲載。
 
・ポストSIビジネスに必要なもの
 マーケティング (製品産業ではなくサービス産業のため)
 グローバル戦略 (オフショアとの向き合い方)
 プライシング戦略 (工数積算に代わるもの)
 人材育成戦略 (エンジニアと営業の育て方)
 新規事業戦略 (検討すべき要素、実施手順)
 
・その他のキーワード
 - モノは無料で提供し、サービスで稼ぐ
 - 使用量課金であればビジネス中止にも舵を取りやすい
 - 業務のプロの話を聞きながら、その場で一緒に考えて実装
 - 自社開発システムを使ってサービス提供する (データ投入から)
 - 情報システム部門がITマネジメント(業務標準化等)の機能を持つべき
 - ソリューション営業(課題解決)からイノベーション営業(変革推進)へ
 - オフショアには、安価な労働力ではなく、優秀な労働力を求めるべき
 - 新規事業は現在の延長ではないので、現在の評価軸で評価しないこと
 
posted by Takashi Inoue at 02:35| Comment(0) | 書籍

2016年02月05日

SEの転職ノート (就職活動編)

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2015年10月に離職し、空白期間を経て、
2016年02月に新たな職が決まりました。

以下はその振り返りメモです。もしかしたら他の方の参考になるかも?
ということで公開することにしました。

前回の空白期間編に引き続き、今回は就職活動編です。


--- 就職活動編 ---

転職エージェント、転職サイト、企業公式サイトで求人を探し、
気になるものに応募してゆく流れで進めた。

■転職エージェント

・大きな会社
 提示してくれる企業(選択肢)は多いが、
 企業の内情までは知らないことが多かった。
 
・小さい会社
 提示してくれる企業(選択肢)は少ないが、
 企業の内情まで知っていることが多かった。
 
 ※ 会社によって「IT業のみで製造業は取り扱っていない」
   などがあるので、事前に調べたり、聞いてみた方が良い。

 ※ 全て無料
   転職が決まったら、採用企業が転職エージェントに
   お金を払うという仕組みなので、我々は無料で利用できる。


■転職サイト

転職サイトは気軽に色んな会社を見られるのが魅力。
しかし複数サイトに登録すると、メール地獄・電話地獄になるので
なんでもかんでも登録するのはおススメしない。


■企業公式サイト

大抵の企業公式サイトには「採用情報」「Recuruit」
といったページがあるので、そこで求人情報を確認する。

行動力のある人は、気になる企業を見つけると
いま求人していなくても問い合わせてみるんだそうだ。
(そしてそういう人は、好かれることが多いらしい)


■めぼしい求人が見つかったら

・その業界を調べる
 業界地図(東洋経済版)、業界地図(日経版)
 Kindle版が安くて場所も取らないのでオススメ(ちょっと検索しづらいけど)
 

・その会社を調べる
 - 会社の公式サイト
 - 有価証券報告書 ( http://disclosure.edinet-fsa.go.jp/ )
 - 会社四季報、会社四季報(未上場版)、就職四季報
  四季報もKindle版が安くて場所も取らなくておススメ(ちょっと検索しづらいけど)
 
 
・会社の内情を調べる
 - Vokers ( http://www.vorkers.com/ )
 - 転職会議 ( http://jobtalk.jp/ )
 基本的に退職者のクチコミなので、ネガティブ側に偏っていることに留意。
 総合評価が3.2を超えていれば良い企業と言う印象。


■求人が良さそうだったら

いきなり応募しても良いが、転職エージェントにお願いしてみたところ、
カジュアル面談(選考ではない面談)をセッティングしてもらえた。
500人くらいの企業でも、役員の方が会って下さったり。

カジュアル面談だと「まだあまり調べていないのですが」とか
「私こんな感じなのですが、御社にハマるポジションありますか?」
といった話がしやすく、その結果、会社の内情的な話や
未公開の求人情報が得られることもあった。


■面接

・どの企業でも話したこと
 - こんなビジネスをしている会社があれば参画したい
 - 御社はこういう企業に見えました (ビジネス全体像、競争優位性、文化)
 - 業界は今後こうなってゆきそうだと予想します (そして御社のビジネスとの関係性は)
 - 一連のストーリー (綺麗につながらない場合は、選考に進まない方が良い)
     前職での業務経験
   → 退職理由
   → その後の生活
   → 御社の良いと思うところ
   → 御社に貢献できそうなところ
   → 自分のキャリアプラン

・どの企業でも質問したこと
 - 売上の大きい事業・部門は?(どれが主力・注力業務?)
 - 今後この業界はどうなってゆくと予想されますか?
  その中で御社はどう進んでゆくイメージでしょうか?
 - 現在感じている課題などがあれば教えてください。
 - 募集していたポジションも含め、自分のハマるポジションはありますか?
 - 御社の業界を知るための書籍、御社の業務を知るための書籍を紹介して下さい。

・資料作成
 話したいことや、前回の面接で上手く答えられなかったことは、
 資料にまとめて持って行く。場合によってはそれを先方に渡す。
 (伝え漏れがあるともったいないし、資料を見てはいけないというルールは無い)
 
・気付いたこと
 職人魂と商人魂のバランス。自分はどの程度を望むか、考えた方が良い。
 職人魂に偏っている会社は、技術の話を好む。社内が穏やかな雰囲気になるが、変化に弱い。
 商人魂に偏っている会社は、商売の話を好む。社内が攻撃的な雰囲気になるが、変化に強い。


■希望年収について

比較対象が前職の年収だけだと、
自分と企業のどちらかが不満を持ってしまうかも。

給与は以下の2要素で決まるはず。
- その企業がどのくらい稼いでいるか
- その企業の中で、どのくらい重要な働きをしているか

なので、お互い正直に情報開示すれば、
自分にとってはアップでも、企業にとっては予定より安い、
そんな幸せなラインが見つけられる可能性が上がる。
(給料低いけど、残業少なめ、なんてトレードも出来るかも)


■結果

異業種・異分野も含めて 4社ほど応募し、選考が進む中で
特に魅力的な 1社から内定をもらったので活動終了としました。

結果としては、同じIT業界で異分野への転職です。
年収はほぼ現状維持で、良い雰囲気の会社に、
興味深いポジションで内定がもらえたので、
とても満足しています。むしろちょっとプレッシャーかな。
早く価値を出せるよう努力します。

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以上が、私の転職活動メモとなります。
これから転職を考えている方の参考になりましたら幸いです。

もっと詳細を知りたい方がいらしたら、ご連絡下さい。
可能な限り対応します。
 
タグ:転職
posted by Takashi Inoue at 00:00| Comment(0) | メモ

2016年02月03日

SEの転職ノート (空白期間編)

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2015年10月に離職し、空白期間を経て、
2016年02月に新たな職が決まりました。

以下はその振り返りメモです。もしかしたら他の方の参考になるかも?
ということで公開することにしました。

まずは空白期間編です。


--- 空白期間編 ---

■無職生活について

・最初の手続き
 ハローワークで失業しました報告
 役所で年金の切り替え
 役所で健康保険の切り替え

・意外と掛かる生活費
 住民税 + 国民年金 + 国民健康保険 = \85,000
 家賃 + 光熱費 + 奨学金返済 = \115,000
 と言うことで、毎月20万円程度が固定費的に飛んでゆく。
 
・意外と疲れる
 「仕事が忙しいから」などの言いわけが出来ないので、 
  何をするにしても「やらない理由が無い」という生活。
 もしやらないとしたら、それは自分がダメ人間だから。
 これが結構ヘビーで、休みなく活動していたら
 疲労困憊になっていた。計画的に休息を取るのが大事。

・やったこと
 自転車旅行 ( http://onebagtrip.sblo.jp/ )
 統計の勉強 (書籍学習と専門統計調査士)
 経営の勉強 (書籍学習とMBA単科生)
 就職活動 (上記の活動が一段落してから開始)

 「こんなにまとまった時間が取れるのは、今後一生無いかも!」
 ということで、いましかできないことを考えた結果、
 長期旅行と、MBA単科生、読書(分量・内容がヘビーなもの)になった。


■失業手当について

・待機期間あり
 自己都合退職の場合、3カ月待機期間(給付\0期間)があり、
 その後に90日間、前職の給料の50%程度が出る。

・バイトOK
 労働内容によって、失業手当が減るパターンと
 給付期間が後ろに移動するパターンがある。

・就職祝い金あり
 失業手当をもらいきる前に就職できると、
 残りの給付予定額をもらえる制度がある。
 (全額ではなかったかもしれない)

 ※ 詳しくはハローワークで調べてください。
 

■教育訓練給付金

再就職に向けて何らかの能力開発をしたい場合
(例えばプログラミング能力を身に着けたい場合)、
その授業料等を国が支援してくれる制度がある。
しかもその受講期間は、失業手当も90日間を超えて延長支給される。

・一般教育訓練給付金
 これに指定された学校やセミナーは、費用の20%が支給される。

・専門実践教育訓練給付金
 これに指定された学校やセミナーは、費用の40%が支給される。
 私はこの制度でMBA学費を96万円支援してもらえることになった

・教育訓練支援給付金
 職業訓練校が昼間の場合、並行して働くことが出来ないので、
 就学している間、前職の50%程度の生活費が支給される制度。
 これと失業手当との関係性は不明
 
・資格審査
 現在就業中の場合は、会社から書類を出してもらえばOK。
 離職中の場合は、ハローワーク指定のキャリアコンサルタントに会って、
 「なぜそれを学ぶ必要があるか」を説明し、認定してもらう必要がある。

 ※ 詳しくはハローワークで調べてください。


■その他

・勉強場所
 家にいるとダラけてしまいがちなので、
 お金を掛かけてでも外に出て、1日の価値を高めた方が良い。
 - スタバ (Wi-Fi飛んでる)
 - ルノアール (Wi-Fi飛んでる)
 - ミスド (コーヒーお代わり自由)
 - ジョナサン (深夜時間帯の抹茶ラテのおいしさたるや)
 - 図書館 (静かすぎてやりづらかった)
 - 自習室 (自分の場合、MBAの大学自習室)

・家賃
 大家さん、一時滞納してしまってごめんなさい。
 (在職時に自動で引き落とされていたので、
 離職後も自動的に引き落とされるものと思っていた)

・引っ越し
 以下の事情から、ひとまず考えないことにした。
 - 無職に貸してくれる部屋ってあるんだろうか。
 - 再就職時にまた引っ越しになるかも
 
タグ:転職
posted by Takashi Inoue at 00:00| Comment(0) | メモ

2016年01月30日

書籍: 交渉の達人



ハーバード・ビジネススクールの
交渉術コースの内容をまとめた一冊

交渉の基本概念(BATNA、RV、ZOPA)から始まり、
最適解に向かう際に障害となりがちな心理的要素、
そして、それらの克服法が豊富な実例とともに紹介されている。

「自分に有利な条件で契約をまとめる方法」ではなく、
「お互いが満足する契約をまとめる方法」を追求しているため、
読んでいて非常に心地良く、適用へのモチベーションも高まる。

本書の内容は、MBAにおける講義だけでなく、
企業向け研修や、実業界との協業の中で検証され、
磨かれてきたものであるという。


■サマリ

交渉の基本
・準備する (自分の選択肢を整理する、相手の選択肢を想像する)
・情報格差を埋める (判断の根拠、回答内容の理由、参照点を問う)
・優先度の違いを利用する (互いの最優先を満たす解が存在する)
・不確定要素には条件付き契約 (ハッタリを防止)
・バイアスを解いて納得感を形成する

交渉のテクニック
・「…」 自分がボロを出しやすいのは、相手が沈黙している時。
・「他の引き合いもあります」 嘘にならないように、事前にBATNAを作っておく
・「資料がありません」 時間的プレッシャーが強い場で回答しない。
・「なぜでしょうか」 先入観の排除
・「休憩時間を取りましょう」互いのために検討時間を取る。

本書は内容が非常に多いため、簡潔にまとめることが難しい。
難しい交渉に直面した時に、本書をチェックリスト的に
読み返すのが良いかもしれない。


■目次

第一部 交渉のツールキット
01 交渉において価値を追求する
02 交渉において価値を創造する
03 調査交渉術

第二部 交渉の心理学
04 合理性が崩れる時 - 認知のバイアス
05 合理性が崩れる時 - 心理的バイアス
06 不合理の世界で合理的に交渉する

第三部 実社会での交渉
07 影響力の戦略
08 交渉の盲点
09 ウソとごまかしに対峙する
10 倫理的なジレンマを認識し、解決する
11 弱い立場からの交渉
12 交渉が荒れたとき - 不合理、不審、怒り、脅し、エゴに対処する
13 交渉してはならないとき
14 達人への道
 
タグ:MBA 交渉
posted by Takashi Inoue at 16:23| Comment(0) | 書籍